【書評】現代語訳 西鶴 世間胸算用
こんにちは、好奇心夫婦の又蔵です。
名前は聞いた事があるけど、中身は知らない人が多いと思います。
私もそんなひとりでした。
読んだ動機は、「世間胸算用を読んだ事があるって、なんかかっこいいから」
という不純なもの(笑)
”『世間胸算用』(せけんむねさんよう)は、井原西鶴作の浮世草子で、町人物の代表作の一つ。元禄5年(1692年)に刊行され、各巻4章、5巻20章の短編からなる[1]。
副題として「大晦日は一日千金」。
商人にとって1年の総決算である大晦日に時間を絞って、貸し手と借り手との駆け引きを中心に、年の暮れの庶民の姿を描いている”(以上 Wikipediaより)
とあります。
その通り、大晦日の話なのですが、そこに出てくる人々が、まぁ
ヒドイ(笑)
どうしようもない人々ばかりなのです(涙)
商人が主に出てくるのですが、
まぁ、皆さん
見栄をはるために借金をする
不渡り手形を出しまくる
ゆすりまがいのことをする
など、又蔵のような小心者の真面目人間は
「おいおい」
とツッコミを入れてしまいたくなる人々ばかり。
西鶴も文中で、「本来は××すべきだが、みんな反対のことしてるなー」
的なツッコミを入れています(笑)
読んでいて笑い飛ばしたり、バカにして面白がるのがこの本の本来の読み方なのでしょうが
読んでいると人間の愚かさが描かれていて悲しくなってしまう場面も多いのです。
その分、人間の本性が描かれている本なので、自分の人生を見つめなおしたり、意外と為になる側面もあるかも知れませんね。
良かったら読んでみてください。
思わぬビジネスの真髄が隠れているかもしれません!