好奇心夫婦

ワクワクする(好奇心を刺戟する)生活に挑戦する夫婦のブログ。夫(又蔵):中小企業診断士・書評等を担当。妻(ハナ):節約・家計管理等を担当

【優待株投資】グリーンクロス

日々の生活でお世話になる企業の成長に、優待と配当をもらいながら資金を投じる優待株投資の考察と記録を載せます。

優待株の魅力である株主優待の内容はもちろん、様々な視点で主観的に紹介できればと思っています。

今回は、工事安全機材の販売やレンタルをしているグリーンクロスです。

 

出会いは四季報から

あまりにも個別株投資が下手すぎて、損をし続けていた時分に、「成長」しているけど「割安」で「高配当」な企業はないかな〜、と四季報を捲りながら探していて見つけました。債権を買うつもりで、10年ガチホする予定で探しました。

目についたのは、グリーンクロス

馴染みのない会社だし、福証単独上場だし、出来高少ない地味な会社でした。

そんなところも好奇心を刺激しました。


グリーンクロスの魅力

世の中の安全を守る会社!

グリーンクロスは、主に(工事とかで使用する)安全機器の販売レンタルをしている会社で、最近は看板事業(サインメディア)も強化しようとしています。安全機材関連で7割、サインメディアで3割の売上をしめています。業界としては地味ですが、人々の安全を守るのに欠かせない存在と言っても過言ではないでしょう。

 

グリーンクロスは、企業使命と存在価値を公表しています(第51期報告書参照)。

要約すると、

企業使命:人々の労働災害や交通災害を未然に防ぐ完璧な安全環境の構築、快適な労働環境の創出、自然との調和への美しい環境づくり、環境ニーズに企業活動で誠心誠意応えてゆくこと

存在価値:企業使命に信念と誇りを持って行動し、社会の公器として着実に全うしてくこと

です。浮利に走ることなく、公器として永続させようという意思が感じられます。

株価:

2022年7月現在 900~1000円。時価総額は89億円。

財務:

財務分析には、マネックス証券の銘柄スカウターが便利。

マネックス証券には口座を開いておきたいですね。

 

銘柄スカウターによると、

リーマンショック以降は13期連続増収増益を達成しています。

FCFをプラスに保ちつつ、最近は企業買収も行うなど、投資もしています

従業員数も右肩上がりで、給与も2〜3年前に比べて少し上がっているようです。

収益性:

営業利益率は、7%前後と高くはなく2015年ごろをピークに低下傾向にあるのは気になります。

効率性:

各種回転率は横ばいから上昇傾向なので、効率性は少し向上していそうです。

安全性:

FCFはプラスで右肩上がりで、純有利子負債はマイナス、PBRは一倍以下。PERも8倍台と高くない。

経営指標及び利益配当に関する基本方針:

ROE 10%以上、連結配当性向30%以上を目標にしています。近年のROEは11%台で推移しています。

 

グリーンクロスの成長戦略

中長期戦略がHP上で公開されていますが、

  • サインメディア事業強化
  • 営業力強化

ですね。なんか中小企業診断士試験の事例問題に出てきそうな中期戦略ですが、実直に、そして着実に事業を進めてくださると信じています。会社としても営業力が強みと認識しているようです。

 

2022年の事業環境は、

需要面:自然災害からの復興、国土強靭化への対応などで公共事業投資底堅く、民間設備投資も一部持ち直しの動き

コスト面:原材料価格や労務費の上昇

 

それに対して、

収益力向上策:顧客ニーズに沿った営業活動、物流システムの効率化、ブロック経営を基点とした営業拠点ネットワーク網の連携機能促進

を実施しています。

課題は、不透明な先行きに対して、①レンタル事業の促進②グループ間シナジーの追求③次世代人財の確保と育成プログラムの実施、です。

 

 


社長がとても優秀そう

このグリーンクロスの成長の原動力が、現在の経営者である社長であると思われます。なぜなら、社長交代(2011年)と成長開始の時期がシンクロするからです。(偶然かも知れませんが)

そして現社長は現在52歳、引退は60歳と想定しているようなので、あと10年弱は社長を続けられると思います。

それまでは社長に期待ですね。

後継者育成もよろしくお願いします!

 


創業者のアツい言葉が入ったカレンダーを株主優待でもらえる

グリーンクロスの優待は、創業者のアツい言葉が入ったカレンダーです。

 


稲盛和雄さんみたいな言葉が並んでいますが、やはりビジネスの創業者の言葉は私みたいなサラリーマンとは重みが違います。

我が家ではこのカレンダーをマンションのドア(鉄製)にマグネットで貼り付け、毎朝、拝んでから出社します()。

 


忘れないように、今年(2022年)の標語一覧をご紹介します。

1月 感謝の心が乏しいと どんなに恵まれていても幸せと感じない

2月 困難に遭遇した時こそ 自分の真価を知る良い機会である

3月 人から受ける批判の言葉の中に 進歩向上の鍵がある

4月 努力する楽しみを知る人は 人生の真の幸せを知る人である

5月 生活の基本を厳しく躾ける事が 子供に対する親の愛情である

6月 気付いた事を安易に見過ごしていると 何も感じない心となっていく

7月 言い訳は聞き苦しいだけでなく 同じ失敗を繰り返す元になる

(8月以降は、年末に追記予定)


この優待、素敵でしょう?

 


配当利回りは3%超

業態的にも、ビジネスモデル的にも急激な成長が見込めませんが、その分割安に放置されていて配当利回りは3%超です。目標配当性向は30%です。


(おまけ)福証単独上場の株を持っているって、なんか通っぽくてワクワクできる

 


福証単独上場株を持っているって、名証や札証よりも通っぽくないですか?

 


チャート・需給

グリーンクロス

週足で見ると、長期抵抗線をブレイクしそう、、、に、見えなくもない。

 

株主は大口の個人か、バリュー系ファンド。会社に緊密な者、会社運営に同意しているものの所有割合が50%超。

 

結論

個性的な優待と、配当&長期的で地道な成長を期待して、ホールド継続!

 

追記:長期抵抗線をブレイク

グリーンクロス 08/2022

その後、値をもどす。

短期的にどうこうなる企業ではないので、のんびり構えましょう。。。