【書評】人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
こんにちは、又蔵です。
今回は
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ふろむだ著
を紹介したいと思います。
僕はこの本を読んで衝撃を受けました。
「自分に足りないものはこれだ。。。」と。
この本をお勧めしたい人は、
① 人生は運次第と思っている人
②実力は常に公平に評価されると思っている(思いたい)人
③内向的な人
⑤自分で商売をしている人
又蔵は、②と③と④に当てはまりますね。
私が読んでこの本につけたキャッチコピーは、
「人生ゲームのルールブック」です。
僕らは人生という名のゲームを生きています。
ところで皆さん、
ゲームをする時にルールの確認はしますか?
ルールブックがあった読みますよね?
ルールも知らないでゲームをやって
「はい。あなた負け〜。」 とか言われたり
「あなた弱いですね。」とか言われても困りますよね。
しかも、
「負けたから、お金頂戴。」
とかなったら最悪ですよね。
ゲームではルールブックがあったら読むと思います。
ルールを知らずにゲームをしても勝てるわけがないですしね。
でも、人生にルールブックはありますか?
人生のルールブックを読んでいますか?
ルールブックがあることも、そもそもルールがあることも知らないと思います。
そうです、この人生には一定のルールがあったのです。
しかも、そのルールは気が付きにくくなっている。
筆者によると、そのルールが「認知バイアス」だという。
認知バイアスとは、
認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種であり、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など人間が犯しやすい問題である。(ウィキペディアより)
分かったような分からないようなである。
つまり、「間違っていても気付きにくく、やめられない、人間の脳がする間違い」である。
私たち人間は、この間違い(認知バイアス)からは逃れられないのである。
そんな人間が生きている社会は間違いだらけで、
その間違いだらけの社会に生きている私たちの人生は間違いによって大いに影響を受ける。
しかし、その間違いに気がつかない人が多い。
例を出しましょう。
今、このブログを書いている又蔵は、
「ゴルフ好きで、ホールインワンを出した事がある」
と言われたら、どんな人物を想像するだろう。
凄いゴルフを練習して、ゴルフが上手い人だと思うかもしれない。
実際は
ゴルフの経験は一応あるが
知人にゴルフに誘われて行ったら、
すごく短いコースで、
たまたまホールインワンを出してしまった。
ゴルフは好きといえば好き。
のかも知れない。
そう。
非常に運が良かっただけかも知れないが、
「ゴルフ好きで、ホールインワンを出した事がある」
と聞くと、ゴルフの達人の様な気がしてしまうのである。
私たちは、このような運の良さと、実力を簡単には見抜けないのである。
(少数の法則の一例:統計的に有意ではない少数のデータからデータの法則性を見出し、信じてしまうこと)
(プロは何回も良いプレーをする。大数の法則の世界で戦っている。つまり確率論の世界。)
簡単には見抜けないのは、
人間の脳の仕組みなのだから仕方がないが、
それで世の中が回っている。
そして、
そんな世の中で生きていることを知らないことで、
不利益を被ったり
実力を十分に発揮できない人が多くいる。
人生をうまく渡る人は、実力もあるが、
この認知バイアスを利用した「錯覚資産」の形成に長けている人が多い。
真面目で、内向的な人は、錯覚資産の威力を甘くみている事が多く、非常に多くのチャンスを逃してしまっている。
俗にいう「不器用な人」は必要以上に損をしているのだ。
私は次の人にこの本を勧めたい。
「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」
という本のタイトルに、なんか少し苛立ちを感じた人。
多分それは「認知的不協和」ですよ(笑)
この本を読んでみたら、もう少し楽に人生を生きられるかも知れないですよ。