【書評】3000年の叡智を学べる 戦略図鑑
こんにちは、又蔵です。
今回は、
「3000年の叡智を学べる 戦略図鑑」 鈴木 博毅著
を紹介したいと思います。
戦略図鑑!?と聞くと、とても難しそうでとっつき難い印象を受けますが、本書は
- ポップな絵
- 要点を3つ程度に絞り込む荒技
によって、初心者でも読みやすくなっています。
私は本屋さんで、表紙を見て「欲しい!」と思って買ってしまいました(笑)
本書ではビジネスにも人生にも役立つ、教養としての戦略が学べます。
基礎知識として、押さえておきたいですね。
なぜ戦略を覚えておいた方がいいと考えているかというと、
戦略を覚える(戦略の名前と概念を覚える)ことによって、今まで気がつかなかった世の中の戦略が見えてくるからです。
概念を言葉にして名前をつけることで、概念を明確化でき、新たな気づきが得られます。
特に戦略は、様々な意思決定において基盤をなす考え方。
世の中の方向性や、各企業の方向性を理解する上でも戦略の概念を頭に入れておくと良さそうです。
ビジネスマンなら知っておきたい(けど、意外と知らない?)戦略が大変分かりやすく、要点だけをギュ〜と濃縮した状態にしてお届けしてくれています。
その数、38。
例として
孫子の兵法、君主論、カエサル、ナポレオン、クラウゼヴィッツ、ランチェスターの法則、トヨタ生産方式、ビジョナリー・カンパニー ドラッカー、ポーターの競争戦略論、バーニーの企業戦略論、ブルー・オーシャン戦略、戦略サファリ、ジェフ・ベゾス、ゼロ・トゥ・ワン、ハイ・アウトプット・マネジメント、ブロックチェーン・レボリューション、ティール組織、テンセントなど。
名前は聞いた事があるけど、中身を今一つ整理できていものもあるのではないでしょうか。
中小企業診断士受験生としては、
- ポーターの競争戦略
- バーニーの企業経営論
あたりは、1次・2次試験ともに重要な戦略論ですので要チェックです。
ただ、普通に勉強しただけでは
ポーターさんとバーニーさんが熾烈な論争を繰り広げていたことは知らないでしょう。
そんな小ネタがコラム漫画として載っているところも、またイイところ。
どっちが勝ったかは本書を読んでのお楽しみという事で。
(カエサルってそんな悩みがあったんだー、とか、チンギスハンってヤベェやつだな、とか、色んな発見があってコラム漫画が面白いです!)
名前的にカッコ良いのは、「ランチェスターの法則」でしょうか。
音の響きがいいですね。
なんかカッコイイ(笑)
そんな興味からランチェスターの法則を読んでみると、
「ランチェスターの法則」を経営へ応用する。
というページがあります。
そこでは、
- ナンバーワンの地域を作る
- ナンバーワンの得意先を作る
- ナンバーワンの商品を作る
ことにより、意図的に逆転勝利を狙おう!といった事が書かれています。
弱者が強者に勝つ事を目的にした戦略なので、
ランチェスターの法則は、中小企業向けの戦略なのかも知れないですね。
(又蔵のような弱者にもぴったり!?)
特定の戦略に興味を持ったら、参考文献を紐解いて深掘りしていきたいですね!
使い方として、パラパラと中身を読んでおいて、普段は本棚においておき
日常生活で「あれ?これってあの本に書いてあった戦略かな?」と思ったときにもう一度読み返すというのが良さそうです。
本棚においても可愛いですのでオススメです。
一家に一冊いかがでしょうか。
ではでは。