【書評】給料は貰うものではなく「稼ぐもの」
給料は貰うものではなく「稼ぐもの」
by moto さん
今日はmotoさんが書かれた、
「転職と副業のかけ算」 moto 著/扶桑社
をご紹介します。
この本は冒頭の一文から始まります。
この一文を読んでドキッとした私は、
この本を読むべき人間だと思いました。
そして、他にもドキッとした人は読んだら何かしらの学びがあると思うのでオススメします。
(最初の一文を読んで、「そうだよね〜」と思った人は読まなくてもいいかもしれません。)
著者のmotoさんは、サラリーマンとして働きながら、ツイッター等で活動されていて
現在の年収は5000万円。
給与所得が1000万円で副業が4000万円だそうです。
しかし、10年前の新卒時は年収240万円でした。
どのように、10年で給与を4倍にしたか。
本書には、①その具体的なHow toと、②裏にある考え方が書かれています。
本書の良いところが、この①と②が大変バランスよく書かれている点です。
「目的」を達成するために、「どう考え」、その結果「どうしたら」、「こうなった」、
と分かりやすく書かれており、読んでいて全くストレスを感じません。
例えば、最初の就活の時、実は著者は大企業に内定をもらっていました。
しかし、それを蹴って年収240万円の地方のホームセンターに就職しました。
なぜでしょう?
それは、著者の就職の目的が
「お金を稼ぐための道筋」であり、「大手に内定する事」ではなかったからです。
中長期的な視点でお金を稼ぐ事を考えていた著者は、
大手で働く事をイメージするために、調査を行いました。
その結果、
・初任給は大して高くなく、横並びである事
・役員の大半は転職組である事
・入社後に短大卒という学歴をひっくり返して給料を上げるのはむずかしい事
・総合職として働くため、自身の興味や希望が叶えられるとは限らず、転勤もある事
などが分かり、大手に入社すると自身の2年後も想定できない事が分かりました。
そこで、就活の軸足を「自分が早期に評価される会社に入り、転職でのし上がる」に切り替えました。
そこで出会ったのが地方のホームセンターでした。
結果、著者は地方ホームセンターで猛烈に頑張り、背伸びしながら成長し、結果を出し、給与所得をあげるべく次の会社に転職していきました。
このエピソードからも著者の
「明確な目的意識」
「戦略的思考」
「行動力、やりきる力」
が表れていると思います。
私がこの本で素晴らしいと思ったのは、
著者の「お金を稼ぐプロ意識」や「考え方」が丁寧に書かれているところです。
How toだけでなく、なぜ稼ぐのか、どのように稼ぐのか、稼ぐとはどういうことなのか、という
著者の考え方が読み取れます。
How toは、時間の経過とともに陳腐化する事が多いですが、
本質的な考え方は陳腐化せず、我々に大いなる指針を与えてくれます。
しっかり読み込む事で、著者の考え方を吸収したいと思いました。
ちなみに、著者は副業だけで十分に稼いでいるので、サラリーマンを辞めたら?と思うかも知れませんが
著者は考えがあってサラリーマンを続けています。
どんな考えかは、本書を読んでのお楽しみという事で。。。
冒頭の一文にドキッとした方は、早めの購入をオススメします!
ではでは。