好奇心夫婦

ワクワクする(好奇心を刺戟する)生活に挑戦する夫婦のブログ。夫(又蔵):中小企業診断士・書評等を担当。妻(ハナ):節約・家計管理等を担当

【書評】時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

こんにちは、好奇心夫婦の又蔵です。

 

時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

シェーン・スノウ

 

世の中には信じられないほど若くして、あるいは驚くほど短期間に、奇想天外なことをやってのける人々がいる。

筆者の最大の疑問は、「彼らは、なぜあれほど短期間で結果を出せるのか」だった。

答えを探すために、調査やインタビューを繰り返して成功のパターンを吟味した結果、彼らがラテラルシンキングを多用していることを見出す。

 

ラテラルシンキング(水平思考)とは、既成概念にとらわれず、いろいろな角度から問題を解決しようとする方法である。

本書では、ラテラルシンキングのパターン、つまりスマートカットを9つ紹介している。

 

ここでいうスマートカットとは、重要なことにのみ集中し、他は捨てることで大きな目標を達成する技である。一方、ショートカットは短期的視野で成果を求める技であり、これらは根本的に考え方が異なる。

注意すべき点は、これは楽をして大きなことを成し遂げる考え方ではなく、「努力は重要なことに集中させよ」、という考え方である。

この辺りは、安宅和人の”イシューからはじめよ”にも通じるところがある。

 

「スマートカットの重要な要素」

①小さな成功を元手に大きなチャレンジをし、キャリアを変えながら、ライバルが多いメジャーな場所で実績を作り(自分に箔をつけて)目的を達成する。

②その道の達人に教えを乞い、(形式的メンターではなく)観察力を磨き自然に出会う/自分で探して頼み込むなど個人的メンターを見出す。(たとえ会ったことがない相手でも)

③自己/他人の失敗を分析し、フィードバックさせて次々とチャレンジを繰り返す。

④観察力を磨き、運に出会えそうな場所を探しタイミングよく駆けつける。自分の本業でなくても何かありそうな事はとりあえず足を突っ込むファーストムーバーが市場開拓した後素早く問題点を改善した商品を出して利益を得るファストフロアを目指す。

⑤ハブとなる人とコンタクトし、ネットワークができたらGIVE&GIVEで信頼に満ちた絆を作る。

⑥成功したら次に打つ手を成功する前に用意している。1つの成功に気をつけ成功の連鎖を目指す。

⑦思考の負担を減らすため、ルーティーン化/シンプル化を行う。予算、環境、条件など、制約を設けた上で、たくさんのアイデアを出す。

⑧シンプル化する。まず徹底的に無駄を省き、低コスト、少人数で大きなことができる方法を考える。

⑨10倍思考。10%改良するより、10倍良いものを作る方が簡単。常識や前提を教えて、10倍位ものを目指す。ストーリーで肉付けしたみんなの理想を語り、ブームを巻き起こす。

 

 

まとめると:「努力は重要なことに集中させよ」

 

重要なこと、手法の具体例や、詳しい内容は本書を読んでみましょう!