【書評】いない いない ばあ
こんにちは、好奇心夫婦の又蔵です。
今日は
松谷みよ子 あかちゃんの本 瀬川康夫絵の
「いない いない ばあ」
を紹介します。
この本は、つまり、「いない いない ばあ」をする絵本です。(笑)
この本のすごいところは、
とにかく子供に人気!
というところです。
子供は「ばあ」のところで、一緒に大きな声で「ばあ〜」と言います。
楽しそうに!
数値でも人気が見て取れます。
1967年初版で1981年に72刷、その後改訂版が出て2017年で改訂版が249刷。
す、すごい。
どれだけの子供に愛されているんだ。
そして、子供は何回も読むから、実際に読まれている回数で言ったらとんでもないことになる。
それだけ、この絵本は魅力的なのだろう。
しかし、内容(情報量)は、つまるところ「いない いない ばあ」である(笑)
う〜ん、この本がこれだけ受け入れられている理由はなんだろう?
昔からあるコンテンツを、新しいメディアに載せ替えた、そこが本書の強みではないか?
そして、一度受け入れられると市場での信頼が得られ、ベストセラーになる。
ベストセラーになれば、新しい情報を必要としない子供たちには、毎年のように新たな子供たちに(その親が購入し)与えられることになる。
なんてこった!
オリジナリティなんて必要ない!
昔からあるいいものを、新しい形で顧客に伝えればいいだけなのだ。
(それが難しいのでしょうが)
そもそも、いないいないばあ、がなぜ子供にウケるのか。
これはきっと脳科学的に検証されている(脳の予測と、結果を受けたフィードバック、報酬回路 etc.?)だろうが、良くわからないのでここではこの辺でやめておこう。
そんなことまで考えさせてくれるこの本は、やっぱり子供にとっても大人にとっても名著であることは間違いない。
お子さん、お孫さんが生まれたときの最初の一冊に、まずは本書をお勧めします。
子供はすぐに本を壊すので、二人目が生まれたらまた買ってあげましょうね!
ではでは。