【書評】教育/子育て系 3冊
こんにちは、又蔵です。
子育てや教育方法について悩んでいる人は多いと思います。
私も、そんな一人です。
その原因は、自分が育てられた経験が1回、しかも、1ペアの親によるものしか経験がないからではないでしょうか?
何も勉強しなければ、良いことも悪いことも自分の親と同じ事をしてしまいます。
良いことは残し、悪いことは自分の代で辞めて、次世代にはより良くなってもらいたいものです。
そこで、最近読んだ子育て/教育本で、いいな!と思った本を簡単にレビューしたいと思います。
「世界に通用する子どもの育て方」
「幸せになる方法」の学問である、「ポジティブ心理学」を学んだ著者が伝える、親子で幸せなる子育てノウハウ本。科学的に検証された方法を、自身の経験も踏まえて分かりやすく書かれています。著者も仕事が忙しく、子育てが大変な時期がありました。そして、子供に辛く当たってしまうこともしばしば。しかし、ポジティブ心理学を使った子育て方法に出会って、今は大変楽になったとか。
キーワードは、「愛」です。
ポジティブ心理学とか愛とか怪しい言葉の連続ですが、この本は本当におすすめです。
「自分の子供は、自律性をもってやりたいことに挑戦して、幸せに生きて欲しい」と願う方は是非読んでみてください。
また、
「子供に辛く当たってしまう。怒鳴ってしまう。罪悪感を感じる。」という方にもおすすめです。
なぜならこの本は、「子育て本」であり、それは「親」に対する本だからです。
この本を読むことで一番変わるのは「子供」ではなく「親」、自分自身なのです。
子育てを通じて、自分自身も幸福感を感じられる人間になる。
そんな目的の本です。
勉強法や出世の方法の本ではないので悪しからず。
「「学力」の経済学」
教育研究のレビュー本。
問題意識として、「日本における科学的教育研究の不足と、科学的教育政策立案が行われていない事」があると思います。
この本を通じて、筆者は「科学的事実認識方法と教育の重要性」を訴えようとしていると思いました。
内容は一般の人でも読みやすく、分かりやすく書かれています。
研究のデータには「因果関係」と「相関関係」を示すものがあり、それらは明確に区別して理解する必要があります。
その上で、学力や将来の収益性に正の因果関係がある教育に対する投資活動や特徴的性質が示されています。
例えば、幼児教育、非認知能力(やりきる力と自制心)などです。
やり切る力と自制心などは、大人になってからも鍛えられるそうです。
巷での評判も良い本なので一読してみる事をお勧めします。
『92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て』
子供には、自立して幸せに生きる大人になって欲しい、そう思います。
そんな子供を育てるのに必要なことは、お勉強(教育)ではないのかも知れません。
学力の経済学でも、非認知能力の重要性が示されていました。
この本でも、2800人の子供たちと接してきた保育士が、
モンテッソーリ教育とアドラー心理学を用いた教育方法を提案しています。
例えば、
子供に自分のことは自分で決めさせる
すごいね、とか、いい子、とか評価しない
嘘はつかない
などです。
これらを意識して子供と接する事で、子供が自律して、自分の頭で考え、ワクワクしながら人生を送れるようになるそうです。
これは、保育園だけの話ではなく、家庭でも同様です。
子供が自律するためには大人が自律しないとですね。
文体も筆者が優しく語りかけてくる様で、読んでても癒されます。