中小企業診断士口述試験勉強で得られるもの3選
こんにちは、又蔵です。
今回は、
(以前の記事: 中小企業診断士受験の良い所5選、中小企業診断士1次試験勉強で得られるもの5選、中小企業診断士2次試験勉強で得られるもの5選 )
この記事で、受験を考えている方や、受験勉強中で疲れた方の背中を押せればと思います。
中小企業診断士の口述試験では、合格年度の2次試験問題に関する理解とコミュニケーション能力が試されます。
99%の人が合格する口述試験ですが、折角なので有意義に利用したいですよね。
では、具体的に何が得られるでしょうか?
ここでは、中小企業診断士2次試験勉強で得られるもの5選に書いた能力は身についているものとして書きますが、これらの能力は口述試験でも大事なので今一度見直してみましょう。
特に、出題者の求める解答をするというは重要な点です。
出題者が求める解答ではないことを延々と話しても、(落とされないとは思いますが)診断士としての資質は疑われるでしょう。
どうすれば良いかは、別のエントリーで書きたいと思います。
中小企業診断士口述試験勉強で得られるもの3選
口述試験は、試験官2名、受験者1名の面接形式で行われます。
合格年度の2次試験の問題を元に、試験官から質問がされます。
それに対して、2分程度を目安に解答することになります。
試験問題などは鞄にしまう必要があり、手元に置けません。
①準備力&瞬発力
相反する2つのことを 求めているようですが、両方大事です。
口述試験は99%受かると言われている試験ですが、筆記試験合格発表から口述試験受験まで10日間程度しか時間がありません。
その間に、
- 2次筆記試験の再分析
- 与件文の記憶
- 口述試験の想定質問に対する準備
- 話し方の練習
をしなくてはなりません。
意外と、時間がないのです。
これらをしっかりと準備しておかないと、当日、質問に対して無言で黙り込んでしまうという事態に陥りかねません。
流石に黙り込むと、不合格になる可能性が高いようです。
準備力をここで鍛えましょう!
また、準備しておくとは言え、当日に何を質問されるかは分かりません。
考えてもいなかった質問がされます。
その時に慌てず、しっかりと解答する瞬発力が求められます。
瞬発力も事前の準備である程度鍛える事ができます。
自信がない方は、予備校や受験生支援団体が行っている模擬試験に参加してみましょう。
瞬発力をここで鍛えましょう!
②聞く力
口述試験の解答時間は1問あたり約2分間です。
2分と聞いて短いと思われるかも知れませんし、長いと思われるかも知れません。
実際には、長いと思われる方が多いようです。
しかし、長く話すために試験に関係ないことを話していても仕方がありません。
正確に、簡潔に、具体的に話すことで2分間という時間を有効に使えるようにしましょう。
正確に解答するのに重要なのが
「聞く力」です。
これは、筆記試験の「設問文の読解力や分析力」に対応するところです。
筆記試験同様、出題者の意図を外した解答をしては困ります。
試験でも困りますが、実際に中小企業診断士として活動する際にも、クライアントが期待する解を提示する事ができなくなります。
聞く力を養いつつ、実際の試験でも役立つ方法としてオススメしたいのが、
解答時間の最初の15秒に試験官の質問事項をおうむ返して、質問内容の確認する事です。
例えば、
試験官「A社は同族経営を行っていますが、同族経営の一般的なメリット・デメリットを教えてください」
と言われたら、
受験者「はい。同族経営の一般的なメリット・デメリットについてお答えいたします。」
と答えます。
もしここで間違って質問を理解していれば試験官から訂正が入りますし、間違っていなければ静かに頷いてくれます。
練習も兼ねて、しっかりとおうむ返しを行い、クライアントの意図を正確に読み取る練習をしましょう。
(実際の診断士活動であからさまにおうむ返しを行うと、気分を害される方もいると思うので気を付けましょう。。。)
③簡潔&具体的な話し方
次に、簡潔&具体的に質問に答えます。
オススメしたい方法として、
(1)結論をいう(15秒程度)
(2)事例企業に沿った具体例を言う(30秒から1分程度)
(3)結論を再度いう(10秒程度)
です。
(1)で結論を述べるので、試験官は「この人は質問の意図を理解し、正しい解答が導ける か」を直ぐに判断する事ができます。
(2)で具体例を述べる事で解答に説得力を持たせます。診断活動では、クライアントの企業に合わせた具体例を上げる事で、提案施策について納得感を与えられるでしょう。
(3)で結論を再確認し、話を締めます。
良く文章で「起承転結」などが良い文章だと言われる事がありますが、ビジネスの場では好ましくありません。
分かりやすい話し方の参考図書として、私は以下の本を読んで練習したので参考にしてみてください。
koukishin-fuufu.hatenablog.com
④診断士の卵との交流
これがメインかもしれません(笑)
正直、筆記試験に合格した時点で99%中小企業診断士試験には合格します。
口述試験勉強期間中に、合格後の活動の準備を始めましょう。
予備校に通われている方は、予備校で既にお友達や勉強仲間がいる人もいると思います。
しかし独学者の方は、なかなか他の受験生と交流する機会は無いかと思います。
そこで、オススメしたいのが
セミナーでは口述試験当日の様子や模擬試験の実施以外にも、懇親会が開かれる場合があります。
ここで積極的に懇親会に参加すると、診断士活動をやる上で知り合いが出来て活動がしやすくなります。
例えば、合格後の実務補習や研究会入会時に知り合いがいるとやりやすいですよね。
また、同期というのは不思議なもので、年齢が離れていても何かと仲間意識が生まれやすいです。
歳の離れた優秀な方と知り合う良い機会にもなります。
注意点としては、
受験生支援団体の口述試験対策セミナーは凄まじく応募倍率が高いという事です。
合格発表後に直ぐに満席になります。
入念な準備をした上で、参加券を手に入れましょう!
①準備力&瞬発力
②聞く力
③簡潔&具体的な話し方
④診断士の卵との交流
でした!
「口述験勉強を通じて、これらの能力を鍛えよう!」と胸に秘めて取り掛かると、口述試験勉強も流さずに取り組めるかと思います。
また、これから受験する方、勉強中の方は次に身につける能力について思いを馳せてみるとモチベーションが上がるかも!?
試験勉強は、これらの能力を鍛える手段の一つです!
頑張って、合格&能力UPを目指しましょう!