好奇心夫婦

ワクワクする(好奇心を刺戟する)生活に挑戦する夫婦のブログ。夫(又蔵):中小企業診断士・書評等を担当。妻(ハナ):節約・家計管理等を担当

本多静六さんの略歴紹介

本多静六さんの晩年の著書を読み、大いに感銘を受けたので紹介したいと思います。

本田静六さんは、「勤め人でありながら、極端な努力で100億円儲けちゃった人」です。

でも、稼いだお金のほとんど寄付しているので、ただの銭ゲバではありません

お金の大切さを説きつつ、過剰なお金は人生に不必要と考えた本多さん。

まず始めに本多静六さんの略歴を紹介し、本多静六さんから学んだことをお伝えしたいと思います。

 

 

f:id:koukishin-fuufu:20210626084040p:plain

 

略歴

①1866年(慶応2年)埼玉県に生まれる。

 

大政奉還(1867年)の前年生まれで、明治、大正、昭和といった激動の時代を生き抜いてきた方です。

 

②11歳で父を亡くし、百姓や米搗(こめつき)をしながら勉強

 

→家は貧乏でした。しかし、貧乏に悲観せず、どんな状況でも必死に勉強しました。

 

③19歳で東京山林学校に入学(現在の東京大学農学部?)

 

→努力の末、現在の東京大学農学部に相当する大学に入学。東大と聞くと凄そうですが、本人は「天才ではない。凡人である。」と言っています。一般人から見たら天才的な人でも、天才の中にも「超天才と普通の天才」がいるようですね。

 

④第1期試験に落第、悲観して古井戸で投身自殺を図るも死にきれず、思い直して決死的勉強の末、二学期引き続き最優等になり、首席で卒業。これで落第するほど鈍愚な生まれつきでも、努力次第で何事もに成功するという自信を得た。

 

→落第で投身自殺を図るという、相当極端な性格であると想像されます。この極端さを、努力に生かすことで首席になりました。飛び抜けた結果を残す方は、皆極端ですね。。。(ex:本多静六、バフェット、ジョブズetc.)

 

⑤そして、働学並進が趣味となり、極端な耐乏苦学も、逆に愉快となり、満25歳で日本とドイツの大学を卒業(ミュンヘン大学で国家経済学博士号取得)、東京帝大の助教授になった。

そこで、人生計画を「40までは勤倹貯蓄、生活安定の基礎を築き、60までは専心究学、70までは御礼奉公、70からは山紫水明の温泉郷晴耕雨読の楽居」と定める。さらに、毎日1ページ以上の文章執筆月給1/4天引き貯金を開始し、40歳で貯金の利息が本俸以上になる。

海外旅行19回6大陸制覇370冊の著書。教授職と民間事業コンサルも手がける。

 

→明治初期に海外留学をし、さらに博士号を取得しています。今でこそ比較的容易に取得できる博士号ですが(それでも日本は諸外国に比べて少ない)、明治時代に博士号を取るのは相当に優秀な方です。本人は「天才ではない、凡人だ」と言っていますが、信じられませんね。

そこから財を成すために、節約副業投資、を行い、40歳で利子が年収を超えます

お金に余裕があるので、大好きな海外旅行に19回も行きます。当時の状況を考えると凄いことです。そして、仕事も一生懸命楽しみました。

 

⑥60歳で財産のほとんどを匿名で寄付し、再び簡素生活に戻る。

 

お金の量と幸せは比例しないことに気が付き、60歳で財産の多くを寄付します。でも、田舎でのんびり暮らすのに困らないお金は残したので、現在の価値で10億くらいは残したんじゃないでしょうか(勝手な予想です)。その後は、また簡素な生活をしつつ、働き続けました。

 

⑦85歳で逝去(せいきょ)。

 

→晩年には100歳まで生きるつもりで人生計画を練り直しましたが、その年に亡くなりました。

 

座右の銘

そして座右の銘は、「人生即努力、努力即幸福」

これだけお金を稼ぎながら、幸せはお金ではなく努力でもたらされると説いています。

資産の蓄積という結果ではなく、そのプロセスや本質的な幸せの意味について考えられたであろう哲学を感じることができます。正に、物事の本質・原理原則を希求する博士という感じです。

 

本多さんの魅力、伝わりますでしょうか?

今の自己啓発本でも書かれている「節約」「副業」「投資」などは、すでに70年前から本多さんの本で言われていることです。

つまり、不変的で再現性の高い蓄財手法だと思います。

 

このブログでも「節約」や「投資」について書いている記事もあるので、参考にしてくださいね。

 

koukishin-fuufu.hatenablog.com

koukishin-fuufu.hatenablog.com

koukishin-fuufu.hatenablog.com

 

 

ではでは。